豆腐屋

ブログ名のセンスのNASA

Fantastic Beasts :The Crimes of Grindelwald  ドゥーユーアンダスタンンンンンドゥ!!

 

 

 みなさんお久しぶりです。4ヶ月くらいの失踪から帰ってきました、豆腐屋です。かなり期間が開いてしまって申し訳ございません。一身上の都合により書く時間が無かったんですよね、、、(言い訳すんなタコ)

 

 それはさておき、「待ってたぜ!」って人も「あ、生きてたんだお前笑」って人もようこそ我がブログへ。今回レビューするのは

 

 

 

ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生

                           です!

 

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 こちらはJ.K.ローリングが描く魔法の世界で5部に渡り展開する、新たな冒険の第二弾です。前作に続き主役ニュート・スキャマンダー演じるエディ・レッドメイン、ダン・フォグラー達に加えダンブルドア役のジュード・ロウ、グリンデルワルド役のジョニー・デップといった名立たるキャストが顔を揃えました。

 で、ハリポタシリーズの驚くべき所はキャスティングだけでなく

監督が変わらねえ

 デヴィッド・イェーツって人なんですけど彼、不死鳥の騎士団からメガホンを取り続けているんです。洋画って普通コロコロ変わるんですけどスピンオフまで一緒ってほんとに珍しいことです。

 

 ストーリーは他のブロガーたちが書いてくれてるからいいよね。省きます。そんでもって

 

ここからはストーリーネタバレとマグル置いてけぼりの考察が入ります。

 

 え?ファンタビ一作目は見たけどハリポタシリーズは見てない?Huluで全作品やってっから早く見てこい!!!

 

 というのも、今回のファンタビは初見さん全くわからん状態のストーリー内容なんですよね。まるでJ.K.ローリングが「振り落とされるんじゃねえぞ!」って言いながらジェットスキー爆速で動かしてる感じ。それもそのはず、今まで公開された全てに今作の伏線が散りばめられています。そしてその伏線がストーリーの鍵だったりして、見逃したらもう手遅れ。情報量の暴力ハンパないって。しかし、シリーズ全て見てきた我々魔法使いにとっては「今までよく見てきてくれた。お前らこういうの見たかったろ?」っていうご褒美くれた感じ。我々魔法使いは前8作品で鍛えられたんだ、んなもん朝飯前なんだよ!

 

 

 

 

 さて、総評から行きましょう

作品を彩る魔法動物たちとキャラクター、これが魔法界だ!からのクライマックス怒涛の衝撃

 

 ファンなら何倍も楽しめる小ネタの宝庫、ニフラーとベビーニフラーが可愛すぎてやばたにえん、ファンなら大歓喜ニコラ・フラメルの登場、ニュートのボケや彼の性格故に思わずニヤッとしてしまう言動などを良いバランスで描きながら、魔法族というマイノリティが人間たちマジョリティに対して抱えるマクロな問題と、登場人物が持つ心の悩みといったミクロな問題を照らし、現代社会にも重ねることができる素晴らしきファンタジー作品でした。

 

 で、色々と語りたいところなんですがマジで情報量多すぎて卒論書けるレベルなのでこれだけは言いたい!ってやつをピックアップしますね。

 

物語の真相を知るキーパーソン、リタ・レストレンジ

 前作ではホグワーツでニュートと親しかった程度の情報のみの謎の女性、そして「レストレンジ」の姓を持つものとしてファンをざわつかせていました。今回は序盤からガッツリ出てきます。学生時代、嫌われ者として孤独を抱えていた彼女と親しくなったのはニュートだったんです。このリタがミステリアスかつどこか悲しげのこもったキャラクターで魅力的でした。

 

 しかしこのリタ、ただニュートと親しかった女性ってだけじゃない。クリーデンスに関わる重要人物であり、クリーデンス出生の真実を知る張本人。アメリカへの渡航中に義理の弟とクリーデンスをすり替え、結果的に義理の弟を死なせてしまったのです。そしてすり替えを行ったことによりクリーデンスがノーマジの下で虐待されオブスキュラスを発現させる原因を作ったともいえる人物なのです。ここが恐ろしいほど複雑。回想シーンでマネ妖怪ボガートが見せたものがここで分かって衝撃がハンパなかった。

 

今明かされるクリーデンスの真名

 はいこれ、一番衝撃すぎて失神しかけたやつ。グリンデルワルドが最後に明かした彼の本当の名前は「アウレリウス・ダンブルドア」。ダンブルドア一族が窮地に陥ると現れる不死鳥がクリーデンスの前に現れた時は思わず声が出てしまいました。アルバスの弟にあたるのか、従兄弟にあたるのかはまだ謎のまま。アルバスには父のパーシバル、母のケンドラ、弟のアバーフォース、妹のアリアナという家庭ですので、実の弟ではないかと思います。毎回思うけどハリポタシリーズの家系図ってごちゃごちゃしすぎてわけわからん。

 

 で、見終わった後ふと思ったのですが

リタが船ですり替えた子がダンブルドアの一族だったのは本当にたまたまだったのか?

 や、普通疑問に思いません?レストレンジ家とダンブルドア家がちょうど同じ日に同じ船で、しかもすり替えたらダンブルドア家の子ですよ?そんなことあるか??この真相は次回に期待しましょう。

 

 

 最後に言いたいことはこのファンタスティックビーストという作品、ただニュートの物語というわけではなく

 

これはダンブルドアとグリンデルワルドの物語でもあるということ

 ハリポタシリーズを読んだことがあるならばご存知の通り「ダンブルドアとグリンデルワルドは最後の決闘の末、ダンブルドアが勝利しニワトコの杖を手に入れる」ことになります。今回はその二人がどのような人物かハッキリと描かれていましたね。

 ダンブルドアと言えば「三角帽子に長い髭とローブ」という魔法使いの象徴ともいえる人物でしたが、今回のジュードロウ演じるダンブルドアはセットスーツを着たスタイリッシュなちょい悪オヤジ。しかし、その口からはまるで全てを見透かしたような含みのあるセリフでまさにダンブルドアそのものでした。

 一方でグリンデルワルドは何を考えているのかわからない。一つの強い目的に向かって動いているのは分かりますが、思考がさっぱりわからない。印象的なのはパリでの隠れ家を手に入れるために一家を殺害し丸ごと奪うえげつなさ。まだ小さな赤子もさっくりとやってしまいました。このシーン、まるでハリーとヴォルデモートの邂逅を思い起こさせますが、グリンデルワルドとヴォルデモートの決定的な違いは「グリンデルワルドは直接手を下さない」こと。ヴォルデモートが力でねじ伏せる暗君とするなら、グリンデルワルドは人の心に付け入りゆっくりと壊していくような影。ジョニー・デップはその辺りを完璧に演じてくれました。

 

 しかしながら、戦うと言っても彼らには「お互いに戦わない」という「血の誓い」をしています。お互いは兄弟以上の存在と分かっていながら、それを否定しなければならない葛藤に苦しむダンブルドア。負けるなダンブルドア、頑張れダンブルドア

 

 

 これは考察ですが今後もう一つダンブルドアの物語として深く関わっていくのはダンブルドアの妹、アリアナについて。前作で語られたアリアナについての情報は

・マグルの少年たちに魔法族だとばれてしまい、いじめられて魔力が暴走する

・父が少年たちに反撃した結果、マグル殺しの一家として非難を受ける

・抑圧された末に魔力が暴走、母が死亡

・アリアナを巡って弟アバーフォースとダンブルドアの三つ巴の争いの結果アリアナ死亡

 

 の4つ。我々がクリーデンスとオブスキュラスを知った今

アリアナはオブスキュラスを発現させてしまった

 と考えられる訳です。今作でダンブルドアは「オブスキュラスは愛に飢えた者に宿る、救えるかもしれない。」と語ります。アリアナを救う事は出来なかった。しかし大人になり愛を知った今であれば同じ状況であるクリーデンスを助けられるかもしれない。クリーデンスを救うことは自身の過去に背負った罪の償いになるかもしれないのです。

 

ダンブルドアがハリーに愛の力を説くまでに、何が彼を動かしたのか

 「愛」はハリポタシリーズで一番大きなテーマです。愛を知っていることの強さ。愛は人を守ることの力を持つこと。やはりこれはダンブルドアとグリンデルワルドの物語でもあるわけです。

 

 

 

 今回のレビューは以上となります。やっぱハリポタはおもしれえわ。俺も愛が欲しいよ…

 

 それではみなさん次回のレビューでお会いできるのを楽しみにしております。メリークリスマス、そしてよいお年を!!