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ブログ名のセンスのNASA

Avengers/Infinity War  てめーは俺を怒らせた

 

こんにちは。

みなさんGWはいかがお過ごしだったでしょうか。僕は友人にドライブしようと誘われて絶対混むであろう5/4に東名高速道路に乗ってしまいトラウマレベルの渋滞に巻き込まれました。もうしばらく車乗んなくていいかな。

 

さて、今回僕がレビューするのは前回から予告していた「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」です!!!みなさんもうご覧になりましたでしょうか?

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 大変長らくお待たせいたしました。今作は前回に比べスケールも段違い、スパイダーマン、ドクターストレンジ、ブラックパンサー、そしてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも参戦というMARVEL studios 10周年にふさわしいものとなっています!自分はすでに3回観てしまいました。で、早速レビューの方にいきたいと思いますが、

ここからはストーリーのネタバレを数多く含みます。まだ見てないという方はブラウザバックをおすすめします。

監督のルッソ兄弟からは「絶対ネタバレしないで!」と釘を刺されているので悪しからず。見てない奴はダッシュで映画館行って、どうぞ。あとたまに考察入ります。それではいくぞ。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず総評を。

やばたにえんのむり茶漬け、、、

劇場が茫然自失のお通夜状態じゃねえか。ため息しか出ないよ...普通映画ってエンドロール終わって「いや~面白かったなぁ~」って言って帰りますよね、もうそんな雰囲気じゃなかった。劇場出たあともみんな無言だもん。開幕ラグナロクの続きから入るんですけど、早々にロキ死亡。( ,,`・ω・´)ンンン? もうなんかストーリー一貫してただ下るだけのジェットコースターのような感じで(もちろん上がるとこもあった、多少)ストーリーを追うごとに焦りと絶望しか出てこない。サノス強すぎる...リアリティストーン手に入れた辺りからあ、これやべぇなと思いましたね。案の定予想は的中、サノスはガモーラを生贄に捧げソウルストーンをアドバンス召喚。さすがにブチぎれた。タイタンでの戦いとワカンダ決戦は燃えましたねー、どちらともいい勝負だったのですがあえなく惨敗。タイムストーンとマインドストーン(まじでここ泣いた)も手に入れインフィニティ・ガントレット完成。もう誰もあいつを止めることができない。容赦なしの指パッチン、アベンジャーズ半分消滅。(あとで数えたらほんとにきっかり半分だった) サノスの野望は完遂され残されたメンバーに襲いかかる虚無と絶望で物語は幕を閉じた...ちょっと涙でてきた、話題かえよっか。

 

 

今回のみならず今までのMARVELのなにがすごいって

20人以上存在するヒーローを綺麗に集約させ、誰一人その魅力を欠かすことなくMCUという一つの世界を成立させているとこ

マーベル映画がここまで大きなコンテンツとしてやってこれたのはキャラクターの魅力が強く影響しているのではないでしょうか。プレイボーイで天才金持ちのトニー・スターク、自分の信念を曲げることなく真摯に敵と立ち向かうキャプテンアメリカ、ハルクと自分自身の関係にしっかりと向き合うブルース・バナーなど、個々のキャラクター性をしっかりと確立させ、彼ら同士で出会い、別れ、団結し成長していく。ただのヒーロー実写映画ではなく他とも張り合える「ヒューマンドラマ」としても観れるというのが素晴らしいですよね。そして元がコミックという土壌と歴史の深さも合わさって、どこまでもエンターテイメントとして洗練され、隙が無い。ここまで人気を欠くことなくやってこれたのは10年間このコンセプトを貫いたケビン・ファイギを中心としたスタッフ一同が成しえた奇跡だと思います。

 

 

やーでもほんと150分が短く感じましたよね、ついにナノテクノロジーまできたアイアンマンMk-50とアイアンスパイダー,もうお前が最強魔術師だよドクターストレンジ、相変わらずクソヤローなガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、待ってましたとばかりに登場、クッソイケメンになったキャプテンアメリカ(筆者の推し)、そしてなにより

お前がMVPだよ、ソー。俺はお前に惚れた

今回のソーはハンパなくかっこよかったです。基本的にMCU単独作の3作品目は自分のアイデンティティに立ち返っていくのがセオリーで、ソーも「ラグナロク」ではハンマーや故郷を失ってもアスガルドは場所ではなく民なのだと気付き、ついにアスガルドの王として民を守ると決めました。しかし、これまで得た大切な仲間、自分の使命までもが今作の冒頭5分でサノスによって簡単に砕かれてしまう。民の命は奪われ、その圧倒的なパワーの前にヘイムダルもハルクも全く歯が立たない。極めつけはアスガルドの誇りを持って死んでいったロキ。もうやめて!ソーのライフポイントはゼロよ! しかし、この因縁があるからこそストームブレイカーを引っさげてワカンダに救援に向かったときがとにかくかっこよかったんですよね。”Bring me Thanos!!!”のセリフとともにアベンジャーズのテーマが流れるのもしびれましたね...鳥肌ハンパなかった。サノスに致命傷も与えたのも彼でしたからね。あとちょっとだった...

 

 

メインキャラだけでなく彼らを支えるサブキャラクターもすごい。ソーの新武器「ストームブレイカー」を作りに鍛冶の惑星・ニダベリアに向かうのですが鍛冶屋のドワーフ役になんとピーター・ディンクレイジが。個人的に一番驚いたのがソウルストーンの眠る惑星ヴォーミアの門番がなんとキャプテンアメリカ/ファーストアベンジャーに登場したレッドスカルだったんです! お前そこに飛ばされてたんかーーーい!!

 

そんなこんなで笑いあり(ほんとにこれが救い)、どシリアスあり、涙ありのインフィニティ・ウォーなんですが、自分3回観て気づいたんですけど

 

これサノスを主人公として観れるんじゃないか

 

 

 と。 

 というのも、まず今作の重要な要素としてコミックでも最強のヴィラン、サノスが登場するということ。「宇宙の半分を消して均衡を保つ」という動機は、その背景に自分の惑星の人口増加や食糧難、ひいては有限なエネルギー資源を長く保つためと、こういったのはもはや手垢のついたものですよね。いつだってラスボスは自分の理想のために世界を滅ぼそうとしますから。しかしサノスは、それを自らの使命として純粋に受け入れていることと、ガモーラを家族として愛するという感情を完全に同居せせていることなど、ソシオパスな性格を持ち合わせています。また、あふれる父性や体格に合わないチャーミングな語り口などギャップが作り出す魅力もある。彼がなにを犠牲にしてでも己が理想を求めるのか。まるで彼が主人公であるかのように物語が進行していきます。こうしたファクターが極悪非道のアベンジャーズの最強の敵でありながら、多くの観客にどうにも憎めない印象を与えていると思います。(一部そんなこと思ってない人もいる)

もちろん動機やそのキャラクター性だけでなく、冒頭数分でハルクとのインファイトで完勝する圧倒的なパワーに、涙を流しながらガモーラを死に至らしめるストイックな情緒、ガントレットを利用したチート級の攻撃法、さらにはワンダが決死の覚悟で愛するヴィジョンごとマインドストーンを破壊したにもかかわらず、時を戻してそれを無に帰す絶望的な演出に至るまで、インフィニティ・ウォーはサノスの見どころがこれでもかと詰め込まれています。

終盤、幼き頃のガモーラとの会話は印象的でした。

”What  did it cost?”       "Everything."

ガモーラの純粋な問いかけにどこか悲しさと優しさ、そして達成感が混ざったような答え。極めつけはエンドクレジット後に表示される"Thanos will return."の文字。ここで初めてこれはサノスの物語だったんだと気づかされるわけです。

 

さて、メンバーも半分消滅したインフィニティ・ウォーですが

アベンジャーズがここでおめおめと引き下がるわけがない。

アベンジャーズ1作目でトニーがロキに対して放ったセリフ

「お前の兄の神様もどき、生きた伝説のスーパーソルジャー、怒りを抑えられない男に暗殺者2人、それをお前は全員怒らせてしまった。どんなに強い軍隊が来ようとお前だけは倒す。 地球が滅ぼされたら、必ず"Avenge"(復讐)する。」

Avengersは直訳すると「復讐する者たち」、意訳するならば「誰かの仇を討つために団結して敵を倒す者たち」となる。その意味で今作は「仲間や親友、愛する者の犠牲」を150分の尺を使った壮大な”前フリ”なのではないでしょうか。長年活躍してきたヒーローたちが歩んできた道のりの全てが今回の絶望的なゴールに向かって用意されたものなのか、だとするならば彼らの紡いできたものは何の意味もなかったのではと思わざるを得ないほどあっけなく訪れる「終わり」は、自分たち世界中の観客のメンタルを奈落の底へと叩き落しました。これまで熱心にMARVELを追いかけてきた皆さんは、残されたメンバーと同じようにかけがえのない存在を失う怒りと悲しみに身を震わせたはずです。

 

つまりインフィニティ・ウォーはヒーローだけでなく世界中のMCUファンを巻き込んで、かつてないほど巨大な復讐=Avengeのの動機を与えるという、その一点のみに全身全霊をかけたものなのではないでしょうか。

 奇しくも残されたのは1作目のオリジナルのメンバー

そしてその最大のAvengeが成し遂げられた時、2008年から続いたAvengersの物語は幕を閉じるでしょう。あと一年待つとか苦行すぎんだろ。

 

 

以上で今回のレビューは終わりです。ちょっと後半考察入りすぎましたね笑 今回はバッドエンドという形になってしまいましたが、文句なしの100点満点の面白さです!!まだ見ていない方は是非とも劇場へ!!まだまだMARVELの波はとどまるところを知りません!

 

 

さて次回のレビューは、と言いたい所ですが今のところ未定です。申し訳ございません。

 

また、今やってるものだけでなく、過去に上映されたものなど、「こんな面白い映画があったよ!レビューして!」といったリクエストがあれば、是非ともコメントしてください!

 

それではみなさん、また次回お会いしましょう。

 

TOUFUYA will Return.